昨年ころから、大山が誇る中華料理店「丸鶴」へ通うようになったので、思いつきで変な話を。(最近は休業が続きとても心配)
現在僕は、板橋区の東武東上線沿線に住んでいる。今の職場である味の素ナショナルトレーニングセンターの近くであることも理由なのだけど、実はもっと大きな理由がある。それはここが“第4学区”だからなのだ。
東京出身じゃない方には馴染みがないかもしれないけど、東京はかつてエリアごとに学区が分かれていた。僕が生まれ育った新宿区は第2学区。今住んでいる板橋区は第4学区だったというわけだ。
深夜を生きる
高校生だった僕のルーティーンは深夜のNBAを見ることだった。すっかり夜行性になってしまったため、深夜番組を見るのが日課だった。
そして、ある日とある番組に出会う。それは、とんねるず石橋貴明と、アナウンサー古舘伊知郎がひたすら喋り続けるトーク番組。彼らはほぼ毎回酔っていて、居酒屋、教習所、ときには温泉など不思議なロケ地で、スポーツの話から人生の話まで、まるでまとまりのない番組だった。
石橋貴明が経験した高校野球の話、古舘伊知郎のプロレスの話。高校生の僕にとってはそれはとにかく刺激的で、ほぼ毎週見るようになった。別にプロレスに詳しかったわけでもなんでもないけど、2人のように面白く人生を語れる大人になりたいと漠然と感じたのだと思う。
それこそが伝説の深夜番組「第4学区」だったのだ。

輝き始めた通学路
番組を見るたびに2人のことに詳しくなるのだけど、どうも石橋貴明は板橋区成増、古舘伊知郎は北区滝野川出身らしい。それを知ってもっと番組が好きになった。
それはなぜなら、僕は毎日東武東上線に乗って、成増を通過して立教高校のある志木駅に通っていたからだ。
そして、なんと古舘さんは僕が3年間通った立教高校出身らしいということをずいぶん後から知った。立教高校を選んだことを最も誇らしく思った瞬間だったかもしれない。古舘さんが毎日乗っていた東上線に乗って学校へ行くのが、急にエキサイティングな旅に感じるようになった。
「この電車は池袋を出ますと、、、、北池袋、下板橋、大山、中板橋、ときわ台、上板橋、東武練馬、下赤塚、、、
には止まりません。」
止まらないなら言うな、というツッコミを心の中で入れ始めたのもこの頃だった。
「次は成増〜、、、」
部活をやめて放課後を謳歌する高校3年生が、帰り道は各駅停車の電車を使い、それぞれも駅の雰囲気を味わったり。30分の池袋までの第4学区小旅行が好きだった。
17歳の憧れという拗れ
あの番組に出会ってから二十数年が経っているけど、なんとなくいつかは第4学区に住んでみたいという気持を、心の片隅に置きながら生きてきた。というよりも、いつか第4学区と人生が交わることが来るだろうなってなんとなく感じていた。
そして、日本バスケットボール協会で働くことをきっかけに、僕はついに第4学区の住人になれたのだった。
調べてみると、あの時の石橋貴明は38歳、古舘伊知郎は45歳。
そして、現在これを書いている僕は43歳。
あの時、2人に憧れた17歳の僕は、今の43歳の僕を見たらどう思うだろうか。
※学区制度は2004年までに全て廃止されています




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